医療施設での介護士の役割

夏のめっちゃ暑い日に母親の勤める病院の見学に行った私。行く前は卒論のために仕方なくという気持ちだったけれど、実際に見学してみたら意外と楽しめたし、チームプレーでそれぞれの持ち場をこなす職員の人たちがすごくかっこよく見えたんです。それがきっかけで、私は介護の仕事を目指すようになりました。

見学に行った日、母が休憩所のソファーに座ってジュースを飲みながら、自分の仕事について少し話してくれました。
療養病棟での母の仕事は、介護職として患者さんの食事、入浴、排泄などの介助をすること。医療施設なので分業がしっかりしていて、点滴など医療的なことは看護師さんがやってくれて、介護職は身の回りのお世話を担当します。患者さんに一番近い立場として、色々話を聞いてあげることも多いそう。老人ホームなどとは違い、病院はいつかは退院するのが前提だから、早く退院できるように患者さんを励ますのも大事な役割なのだそうです。母は、患者さんに寄り添えるところにやりがいを感じるらしいです。口うるさいけど優しくて世話好きな母親の良いところがこういう場所で活かせているんだなと、ちょっと感激しました。そのほか、ケアマネージャーとして患者さん一人ひとりのケアプランを立てる仕事も兼務していて、とっても忙しそう。最近反抗してばかりだったけど、たまには肩でも揉んであげようかな…。

母の話は、専門用語も出てきてよくわからない部分もあったけど、とにかく療養病棟で職員の人たちがチームでそれぞれの仕事を頑張っている姿にとっても魅力を感じました。その中でも母親の担当する介護職という仕事が素敵だなと思えたことが、その見学の収穫でした。

見学した日の夜、夕食を家族で食べていると、母親が
「今日どうだった?」
と聞いてきたので、私は照れくさかったけど
「自分でも意外だけど、お母さんの仕事かっこいいなって思った。私も将来介護士になろうかな」「大変なんだね。あとで肩揉んであげるよ」
って答えました。いつになく素直な娘にビックリする母親。でもすごく嬉しそうな顔が、印象に残っています。

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